2010.2.01
千總の意匠 ー文様の歳時記ー 「雪」

千總の意匠ー文様の歳時記ーと題しまして千總の着物に見られる文様を

季節にあわせ、日本人の叙情的な世界をたどりたいと思います。

冬に代表される文様は「雪」です。

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                  訪問着 部分(千總製)

「雪」は白いことから清浄を意味し、また豊年をもたらすしるしとされ吉祥文様とされてきました。

その「雪」の表現には降り積もった情景、植物に雪が積もる「雪持ち」、文様化された「雪輪」、

一つを拡大した「雪華」など形は様々です。

     雪輪藤.jpg       雪はな.jpg

       訪問着 部分(千總製)

 

また夏の着物に冬のモチーフである「雪」をあえてもちいて涼感を与える場合もあります。

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                   夏付け下げ 部分(千總製)

千總収蔵の江戸期の単衣の衣裳にも「雪持ち」の表現が見ることが出来ます。

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          浅葱絽地雪持菊と芦に楓葉文様単衣(千總資料館所蔵)

 

遠藤展子著「藤沢周平 父の周辺」文藝春秋の表紙にも千總の友禅柄「雪だるま」も登場

しています。千總には明治、大正期の型友禅のデザインを集めた「友禅見本裂」があり、

それらをデザイン本にした「友禅グラフィックス2 監修:小笠原小枝」に「雪だるま」は掲載されています。

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                              友禅グラフィックス1&2  

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                  友禅見本裂 (千總資料館所蔵)

 

古来より日本人は身の回りに四季の文様を置くことで季節を楽しみ、

奥ゆかしい心情を表現してきました。

春を待つ心を雪の文様に託し、その趣を感じてきたのでしょう。

 

私も着物のデザインを通して日本の四季の魅力を表現していきたいと思います。(I)

 

 「友禅グラフィックス2 監修:小笠原小枝」http://www.amazon.co.jp/review/RVOH0PHGBDAJC

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