- 2010.4.13
- 千總のきもの(13) ~咲き競う花々 振袖~
前回に続き、4月の「千總展」で発表された振袖をご紹介します。
明治時代の日本画家である今尾景年が描いた「景年花鳥画譜」を参考に
全体に花々をデザインしました。
白地に黄とオレンジで暈し、優美に咲き競う花々を緻密な糸目友禅で
染上げた豪華な逸品です。
右後袖部分には、レンギョウ、八重梅、牡丹、
薔薇を配しています。
全体では、芍薬、木蓮、山吹、菊、桜、秋海棠、
藤、萩、桔梗、楓、女郎花などを染め上げた
まさに百花繚乱!!!
明治24年「景年花鳥画譜」 今尾景年 (千總資料館所蔵)
明治時代、十二代西村總左衛門は幼少の頃から岸竹堂に絵の指導を
うけていた関係から、竹堂をはじめ今尾景年、幸野楳嶺、望月玉泉など
錚々たる日本画家に下絵を委嘱し、旧来のマンネリ化したデザインを一新
させました。当時の千總と日本画家の深い関係により、多くの作品や下絵
が残されています。
この「景年花鳥画譜」は、景年の写生に基づく優美な四季が表現された
木版刷の花鳥画図案集です。 (M)






