- 2010.2.16
- 千總のきもの(6) ~千總の友禅着尺(小紋)~
一般的に小紋と言えばとび柄や細かい模様の連続柄で、名古屋帯などでコーディネートしカジュアルな装いとなります。千總にもとび柄や鮫小紋といったデザインがありますが、千總のきもの(6)でご紹介するきものは、錦の袋帯などを締めていただくと披露宴のおよばれやパーティにもお召いただける華やかなきものです。(もちろん名古屋帯でお出かけやお稽古にもOK!)千總ではこの華やかな小紋を「友禅着尺」とよび、一つのカテゴリーとして現在も作り続けています。
友禅着尺
袋帯コーディネート例
昔から伊勢型紙などの型染で染められたきものはありましたが、単彩で繊細なものでした。しかし、明治時代に千總の友禅職人が(糊に色を混ぜる)色写し糊を開発し、それをきっかけに多色の染分けが出来る型染が可能になりました。明治時代以後、型友禅染は一世を風靡し、それが発展し、現在のシルクスクリーン染の原形であるともいわれています。
初音御所解文様
御所解文様は、振袖、訪問着、黒留袖など様々なアイテムに使われ、千總が最も得意とする古典柄の一つです。写真のきものは型友禅で40枚前後の型紙を使用し、緻密な線と咲き誇る花の美しさを表現しています。(M)
・初音(はつね)=「源氏物語」五十四帖の第二十三帖。和歌「年月を松にひかれて経る人に今日鴬の初音聞かせよ」に因んでいます。
・御所解(ごしょどき)文様 =様々な説がありますが、現在では四季の花々や風景を細かく配し、源氏物語や能、中国の古事などの文芸作品と思われる題材(御車、桧扇、御殿、垣など)が盛り込まれた模様を御所解と呼んでいます。






