「見わたせば柳桜をこきまぜてみやこぞ春の錦なりける」
三十六歌仙の一人である素性法師が、柳と桜が織りなす都の春の景色を
錦にたとえた歌です。
そんな平安の時代の春を彷彿とさせる小袖を今、千總ギャラリーでご覧いただけます。
17世紀中期、江戸時代につくられたこの小袖は、枝垂れ柳と桜が金・銀・紅の瀟洒な刺繍であらわされています。まさに雅な"春の錦"です。
流れるように配された琴からは貴族たちの宴の音が聞こえてきそうです。
さながら源氏物語の「花宴」です。
古来より日本人が愛した柳と桜、皆さんはこの春ご堪能されましたか?(Y)