- 2011.2.01
- 「愛でる暦」展示品ご紹介 vol.3 &ギャラリートークのご報告
如月になりましたね。
1月は「行く」と言いますが、本当に早いものです。
そんな折、先日は、たくさんの方がギャラリートークに参加してくださいました。
お子さんからご年配の方まで、皆さん熱心に聞いてくださいました☆
私、学芸員(Y)は見えませんが、真中でご説明してます。
'皐月'の小袖をご紹介しているところです。
ギャラリーをひとめぐりすれば、小袖通になれる(!?)イベントです。
月に一度開催していますので、ぜひ、次回ご参加ください。
次回は、2月26日(土)15時からです。
さて、「愛でる暦」展、今回ご紹介するのは、'弥生'の小袖です。
週に1度のペースでご紹介していきます。
ギャラリーに来られた方も来られていない方も必見ですよ!!
紫 壁縮緬地 御簾に雛道具文様 小袖 です。
明治時代前期につくられたもので、裾に友禅染で文様が描かれています。
御簾の下から、貝桶、おとぎ犬、蝶熨斗といった、雛道具たちが覗いています。
貝桶は、貝合わせという遊戯の貝殻を入れる桶で、江戸時代には嫁入り道具の一つでした。
おとぎ犬は、安産や子どものの健康を祈るおまじないです。
若い娘の幸せな結婚を願うかのような小袖ですね。
ここで、若い娘が着用するには色が地味なのでは??と思われた方もいらっしゃるでしょう。
実は明治時代の小袖は、色味の地味な、というのかシックな色合いが年齢を問わず好まれました。
激動の世相を反映してのことでしょうか。
千總は当時の振袖も所蔵しているのですが、それもまたシックなものです。
ただ、裏地には江戸時代の小袖に見られるような紅色が用いられていて、グレイッシュな着物から鮮やかな紅色がちらりと見えるのも、色気があって素敵だなぁなどと思ったりします。
めまぐるしく変わる世相と、ファッションの流行。その中でも変わらないのは、おしゃれ楽しみたい女心でしょうか。(Y)
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