2010.1.25
小袖・芸術を着る~切畑健先生

先日、国立京都博物館名誉館員である切畑健先生の講座が京都・産業会館でありました。

41.JPG12回講座の1回目で先生からは

「きもののすばらしさに日本人はもっと自信をもとう」

「きものは芸術である。単なる民俗衣裳ではなく芸術(文学・文芸)をまとうのだ」

1993年アメリカのロスアンジェルスで開催された小袖の展覧会、そのタイトルが「When Art Became Fashion KOSODE IN EDO-PERIOD JAPAN」とされたことを紹介し、「世界で芸術をまとう感性を持つのは日本人だけだ」と力説されていました。

 

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Los Angeles County Museum of Art 1993年

私たち創り手には300年ほど前の元禄年間に作成された小袖雛型本「友禅ひいなかた」に書かれている

「古風の賎しからぬをふくみて、今様の香車(きゃしゃ)なる物数奇(ものずき)にかなひ」

<品格のある伝統を尊重し、現代的な洗練されたハイセンスを取りいれ>

を引き合いに、「300年前の本に、すでにこのように書かれている。現代でもこの気持ちで着物を製作してほしい。まさに平成デザインを生み出し、後世に残る着物を創りましょう」と熱く語られました。まさに私たちはこの一言を忘れてはならないと気持ちをあらたにいたしました。

この講座は2011年秋に予定している「京都きものサローネ」の研修講座(京都織物卸商業組合)です。 「京都きものサローネ」では、京都文化博物館にて「小袖展」(仮称)の開催を予定しております。千總の所蔵する小袖も多数出品する予定です。

 

なお、千總ギャラリーでは、現在「文芸にみる武家女性の小袖」展を開催しています。

先生の講義でもありました古典文学や能楽などの演目の主題を暗示したいわゆる「御所解文様」の小袖など、展示しております。

また、貴重な小袖雛型本もご覧いただけます。ぜひ、お立ち寄りください。(N)

 

◆千總ギャラリー◆ (京都・千總本社)

「文芸にみる武家女性の小袖」
平成21年11月27日(金)~平成22年3月16日(火)

前期・後期展示替え有り(後期展示:1月28日(木)~)
開館時間 10:00~17:00
休館日:水曜日(臨時休館あり)


◆ギャラリートーク◆

とき:2010年2月5日(金)

時間:13:30~14:00

事前のお申し込みは不要です。

お気軽にご参加下さい。

Los Angeles County Museum of Art http://www.lacma.org/