COLUMN
2022年08月06日
秋きものを「千總の染め帯」で愉しむ
明日は立秋。暦の上では秋の始まりです。
まだまだ暑い日は続きますが、過ごしやすくなる秋の季節に向けて、きものを愉しむ準備を始めませんか?
やわらかく軽い染め帯は、暑さの残る初秋におすすめです。
振袖や訪問着に使われる技法を惜しみなく注ぎ込んで作られる、1点ものの「千總の染め帯」。
織の帯にはない軽やかさや柔らかさが特徴で、色無地や小紋、紬に、気軽に合わせてお愉しみいただけます。季節やシーンに合う色や柄を、洋服をコーディネートする感覚でお選びいただける、きものの装いを楽しくしてくれるアイテムです。
9月からの秋の単衣の時期には、袷の染め帯をお愉しみいただけます。
1ヶ月程でお仕立てが可能ですので、9月からのご着用にも間に合います。
染め帯 | 千總オンラインショップ
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「染め帯のコーディネート」
袷の染め帯:市松菊
長寿の象徴であり、古くから好まれてきた菊の花を、縦に伸びる愛らしい姿で描いた秋らしい染め帯です。小菊が秋の風に揺れる可憐な様を、手描きの糊の繊細な線描写と刺繍で表現しています。
千總が所蔵する小袖を参考にしたデザインです。
秋を先取りした小菊の染め帯に、芒がそよぐ秋の野をうさぎが跳ねる可愛らしい小紋を合わせました。
まだ暑さが残る初秋には、どこかに少し涼感を取り入れたいもの。
小菊、芒など秋らしい柄を取り入れつつ、涼を感じさせてくれる寒色の色を合わせることで、暑苦しくならない工夫をしています。
袷の染め帯:元禄丸並べ
千總が所蔵する神坂雪佳作の「元禄舞図屏風」をアレンジしてデザインしました。屏風に描かれた踊る人々のきものの柄を丸で切り取り、神坂雪花の描いた人々の配置になぞらえてリズミカルに配しています。
明るい黄土色の地色の上を踊る、色取り取りの小さな丸が可愛らしい染め帯です。
淡藤色の単衣の小紋に、秋を感じさせてくれる色の染め帯を合わせました。
同じきものでも、帯や小物をその季節をイメージさせる色に変えるだけで、季節を愉しむ装いが作れます。
美術館巡りや観劇など、秋のお出かけシーンを盛り上げてくれます。
袷の染め帯:狂言文
狂言で使われる衣裳に見られる、円の中に器物や草花などを入れ込んだ文様を、千總らしい橘や、おめでたいふくら雀などでアレンジしました。温かなクリームやオレンジの地色と丸い優しい文様が愛くるしい印象を生み出しています。
小ぶりな柄付けの染め帯は、総柄の小紋にも、柄のない色無地にも良く合います。濃いオレンジをどれぐらい出すかで表情の変わる楽しい染め帯です。
クリームとオレンジが温かな配色の染め帯と、ベージュの色無地の、秋らしい色合わせのコーディネートです。
季節に合わせた絵柄や、趣味性の高い絵柄など、装いのポイントを作りやすいアイテムである染め帯は、色無地や飛び柄の小紋など、柄のあっさりしたきものと合わせることで、染め帯が主役になるコーディネートを愉しめます。
秋の色見本も登場
「藤袴」「秋桜」「胡桃」など、植物や自然の風景から秋をイメージさせる色が揃っています。
千總本店でご覧いただけます。
千總本店
営業時間:10:00〜17:00
定休日:火曜、水曜(年末年始を除く)
TEL:075-253-1555